・胃がん大腸がんを早期に発見するためにも精密検査(内視鏡検査)を受けましょう 胃がん、大腸がんは早期発見できればほぼ完治できる時代になりました。しかし癌死亡数の2位は大腸がん、3位は胃がんとまだまだ胃がん大腸がんで亡くなる人は多いです(1位は肺がん)。その一因として癌検診で要精密検査となっても内視鏡検査は辛くて苦しいというイメージがあり、精密検査を受けない人がいるということが挙げられます。例えば東京都の胃がん検診において精密検査受診率は70.6%(杉並区は65.3%)、大腸がん検診では精密検査受診率はなんと54.6%(杉並区は37.9%)と少ないです(目標値は70%以上)。ちなみに東京都の胃がん検診受診率は6.7%(杉並区は7.2%)、大腸がん検診受診率は23.5%(杉並区は33.7%)です。そこで当院では精密検査受診率を向上させ定期的に内視鏡検査を受けてもらうためにも、苦痛の少ない内視鏡検査を行うことを心がけております。

自己紹介
 消化器内科の竹内雅文と申します。これまで日本医科大学、河北総合病院で研修を行い総合内科専門医・消化器病専門医・消化器内視鏡専門医を取得させていただきました。また2011年から城西病院で内視鏡業務を中心に勤務し内視鏡室室長も経験し、消化器がん検診学会認定医も取得しました。これまで10,000例以上の内視鏡検査を行いましたが、今後は地域医療に貢献したいと思い2017年4月から地元である浜田山病院に内科医師として入職しました。主に外来業務、病棟業務、ならびに内視鏡検査を担当しております。経鼻内視鏡や静脈麻酔を用いるなど、苦痛の少ない内視鏡検査を行うように常に心がけておりますので、内視鏡検査に不安のある方は是非一度、御相談ください。

当院で行っている内視鏡検査は、胃・食道と十二指腸の一部を調べる上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)と、大腸を調べる大腸内視鏡検査(大腸カメラ)です。「内視鏡検査は辛い」といったイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、当院では苦痛の少ない経鼻内視鏡・鎮静下での内視鏡などを導入し、更に検査前から検査後まで常に気を配ることをスタッフ一同、心がけております。
・経鼻内視鏡について
 口から挿入する通常の内視鏡よりも経鼻内視鏡は細いため、「苦痛が少ない」「吐き気が起きにくい」「会話ができる」などの利点があります。また技術の進歩に伴い、画質も向上しました。鼻手術後・抗血小板薬・抗凝固薬内服中の方は検査ができないことがあるので、内視鏡検査予約時に御相談していただければ幸いです。
・鎮静下での内視鏡
 初めての内視鏡検査で不安が強い人、以前の内視鏡検査が辛すぎた人には、静脈麻酔を用い鎮静下で寝ながら内視鏡検査を受けることをお勧めします。検査中は呼吸状態・循環状態を機械で監視し、十分な安全管理の下で行います。薬の影響が残ることがあるので、検査当日は自転車・車・バイクなどの運転を控えてもらいます。
・専門医による内視鏡検査 当院では上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)ならびに大腸ポリープ切除を行ってます。経験年数15年以上の熟練した消化器内視鏡学会専門医が内視鏡検査を担当いたしますので、何かあれば御相談ください。
    検査担当医師  火曜日:濱本   金曜日:竹内
・検査前から検査後までの対応について 検査前に内視鏡検査の受け方をスタッフがわかりやすく丁寧に説明し、患者さんの不安・緊張を和らげるように努力します。また検査中は必要に応じて背中をさすり苦痛を減らし、検査後には内視鏡画像を見せて結果を説明するようにしております。

・胃がん大腸がんを予防または早期発見するためには 胃がんを予防するにはピロリ菌を除菌すること、大腸がんを予防するには大腸ポリープ(腺腫)を切除することです。癌を早期に発見するためには定期的に内視鏡検査を受けることです(特に大酒家・喫煙・肥満・糖尿病の方)。詳しくは消化器内科の竹内の外来を受診してみてください。
・消化器内科について/
 当院では上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)ならびに下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)、腹部エコー検査、16列マルチスライスCT、MRIによる精査を施行しております。 御希望の方には経鼻内視鏡や静脈麻酔を用いた苦痛の少ない内視鏡も行なっておりますので、前もって御相談下さい。 内視鏡的粘膜切除術(EMR)による大腸ポリープ切除も行なっております。ピロリ菌の検査・除菌療法も行っております。
 手術が必要な病気が見つかった時には当院では消化器疾患の手術を行っていないため、患者様の御希望とされる病院もしくは当院と連携のある病院を御紹介させていただきます。